青鈍

::: a blue creature in your heart :::

炎のつぶ

炎のつぶ

 

炎のつぶがパラパラと落ちて
私の傘が燃えていく
木々の梢にも火がともり
あたりは昼のよう
明るく
私の道行を助けてくれる

熱風に焼かれ凝った血
灰になった骨
燃えがらの人間から昇る魂の煙

熱で割れた蛍光管が
光の矢となって
路面の石油に火をつける

固まった皮膚の下
冷たくなった心臓
死してなお青い炎に光る体に残る情念

死の道行

三昧の煙が私を呼ぶ
煙の先に私の体がある

すべて燃えて日が沈み
すべて輝いて月が昇り
星を目指す私を送る

噴きあげる生命の炎