2018-07-27 炎のつぶ 詩 炎のつぶ 炎のつぶがパラパラと落ちて私の傘が燃えていく木々の梢にも火がともりあたりは昼のよう明るく私の道行を助けてくれる 熱風に焼かれ凝った血灰になった骨燃えがらの人間から昇る魂の煙 熱で割れた蛍光管が光の矢となって路面の石油に火をつける 固まった皮膚の下冷たくなった心臓死してなお青い炎に光る体に残る情念 死の道行 三昧の煙が私を呼ぶ煙の先に私の体がある すべて燃えて日が沈みすべて輝いて月が昇り星を目指す私を送る 噴きあげる生命の炎